- HOME>
- いぼ
いぼとは
皮膚に表面から盛り上がった小さなできものです。いぼの中で最も多いものはウイルス感染でできるいぼで、尋常性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれます。その他に、皮膚の良性腫瘍のいくつかもいぼと呼ばれることがあります。
首いぼ(スキンタッグ)
首に多く見られる肌色〜茶色の柔らかい結節で、数ミリ大のものが多いです。1cm程の大きさになることもあります。体質でできるものが多く、加齢とともに増加し、摩擦や刺激が加わると、数が増えたり、サイズが大きくなったりします。
わきやデリケートゾーンにできることもあります。
治療法:液体窒素凍結療法を、また大きなものには切除術を行います(保険適応)。液体窒素凍結療法は1〜2週間おきの治療が必要です。場所や大きさ、個数によって治療法が異なります。
デルマトロンやCO2レーザーを用いて1度に焼灼することも可能です(保険適応外)。
脂漏性角化症
(老人性いぼ)
老人性のいぼと言われますが、早ければ30歳代から生じます。特に顔、頭皮、体幹、手の甲など紫外線の影響を受けやすい部位に多くみられ、色は薄茶色のものからこげ茶色のものまで、形も表面がザラザラしているものから、盛り上がるものまで様々なものがあります。
<治療法>
液体窒素凍結療法で小さくしていきます(保険適応)。色まできれいにとることは難しいです。根治治療には、CO2レーザーによる除去をお勧めします(保険適応外)。
尋常性疣贅
(ウイルス性いぼ)
ヒトパピローマウイルスが原因でできることが多く、ささくれやひび割れなど皮膚の小さな傷から感染し、そこで増殖し数カ月かけて大きくなります。子供の手足に多いですが、成人でも感染します。放置すると増えてしまいますので、早めの治療をおすすめします。
<治療法>
液体窒素凍結療法を行います。1~2週間おきの治療が必要です。治療部位に水疱や血腫などができることがあります。
他に、ヨクイニンの内服やサリチル酸の外用・貼付、モノクロロ酢酸(保険適応外)、CO2レーザー(保険適応外)などの治療法があります。難治症例には複数の治療法を併用したり、治療法の変更をご提案しますので、お気軽にご相談ください。
伝染性軟属腫(みずいぼ)
水いぼとは、ウイルスが皮膚に感染することでできるいぼの一種で、1〜2mm程度のツヤのあり丘疹(きゅうしん、皮膚が隆起している状態)です。水いぼを掻き壊してしまうと周りに広まることがあるため、かゆがっていないか注意が必要です。ウイルスに対する免疫が完成すると、自然に治癒しますので、そのまま経過を観察することが多いです。
<治療法>
サイズが大きい、かゆい、なかなか治癒しない、プールに入れないなどで摘除をご希望の方には、麻酔テープを患部に貼っていただき、なるべく痛みが少ない状態にして水いぼ除去を行います(初回の治療は5~10個以内です)