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当院ほくろに関する診察も行っております。
ほくろとは
ほくろは色素性母斑といって、メラニン色素を産生する母斑細胞の増殖による良性腫瘍です。一言で「ほくろ」といってもいろいろなタイプのものが存在し、母斑細胞の存在する深さや、増殖の程度、メラニン色素産生の有無によってさまざまな症状が現れます。
ほくろと思っていたものが診察をしてみると別のシミであったり、老人性のイボであったり、まれに悪性黒色腫や基底細胞癌といった悪性のものが見つかることがあります。まずはダーモスコピーという特殊な拡大鏡を使用して、良性か悪性かを判断し、治療の希望があれば、CO2レーザーや手術で切除します。良性か悪性か判断が困難な場合や、悪性が疑われる場合は、ほくろの一部を切除して病理検査を行います。
基底細胞癌(BCC)
高齢者に多い、皮膚悪性腫瘍(皮膚癌)の一種です。黒い色をしているので初期にはホクロと間違われることがありますが、放置すると大きくなり、中央部がくずれてきます。内臓に転移することは稀ですが、皮下脂肪の少ない顔面などに生じると深く進行し骨をくずしてしまう事もあります。手術によって、取り残しが無いように完全に切除する必要があります。
悪性黒色腫(メラノーマ)
皮膚の悪性腫瘍の中でも特に悪性度が高く、進行すると内蔵転移を生じて手遅れになってしまうこともあります。できるだけ早期に発見することが大切です。
日本人の場合、手足などの末端部分に生じることが多いので、手の平や足の裏、手の指、足の指(爪を含む)などにできたほくろには注意が必要です。
少しでも気になるほくろがあれば、お早めにご相談ください。
外科手術/切除術
メリット
母斑細胞を完全に取り除きますので、めったに再発しません。
摘出したほくろを病理検査に提出して、良性のほくろであることを確認したり、取り残しがないことを確認したりすることができます。
デメリット
大きなほくろの場合、ある程度の傷痕は残ってしまいます。
治療後、傷痕が目立たなくなるのに時間がかかります。
所要時間 | 20~30分 |
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痛み | 局所麻酔で行います。麻酔が効いたあと、ほとんど痛みはありません。 |
治療後 | 切除・縫合をした傷を、ガーゼやテープで保護し、7~10日後に抜糸を行います。当日はシャワー・入浴は控えて下さい。翌日以降の処置の仕方は傷の部位によって異なりますので、 個別にご説明させていただきます。 |
料金 | サイズや場所によって異なります。2cm以下のものであれば、手術費は3割負担の方で6000円程度です。ほかに診察代や検査代がかかります。 |
炭酸ガス(CO2)レーザー
炭酸ガス(CO2)レーザーは、ほくろ、いぼ、盛り上がりのあるシミなどの疾患に使用します。水に吸収されやすい性質を持っているため、皮膚に照射するとほとんどは皮膚組織内の水分に吸収されて、そのときに発生する熱エネルギーが、一瞬のうちに組織を気化・蒸散させてしまいます。組織周辺の血液は瞬間に凝固するので、ほとんど出血することなく取り除くことができます。簡単に言うと、患部をレーザーで「削っていく」治療です。
当クリニックではウルトラパルス炭酸ガスレーザーという、炭酸ガスレーザーの中でも最も正常組織にダメージを与えない最新のレーザーを使用しています。従来の炭酸ガスレーザーに比べて傷が早く、きれいに治るのが特徴です。
メリット
出血がなく、短時間で施術でき、傷痕が早く目立たなくなります。
デメリット
深い部分に母斑細胞が残る場合は、将来再発する可能性があります。
黒い色が深くまで存在するほくろの場合、盛り上がりがなくなっても、黒い色が残ることがあります。
大きなほくろを治療した場合に、赤みや凹みが残ることがあります。
所要時間 | 10~15分 |
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痛み | はじかれるような痛み。局所麻酔を行うことがあります。 |
治療後 | 照射部位は軽いやけどや、すり傷のような状態となり、多少の熱感の痛みがあります。10日前後で次第に上皮化していきます。 例えばホクロ取りの場合、皮膚は凹んで傷となります。凹みは数週間かけて平坦な傷に変化していきます。その過程には赤みが生じることもありますが、その赤みも時間をかけて薄くなっていきます。上皮化したあとの赤みは、メイクで隠して頂いてもかまいません。 紫外線にあたると色素沈着の原因になります。紫外線対策は必ず行ってください。 |
施術回数 | 1回(根が深い場合や再発した場合は再度治療することあり) |
料金 | 1カ所 4,950円〜(税込み) |